ミャンマーと聞いて、皆様はどんなことを想像するでしょうか?今回は、 JP JOBSの登録求職者も多いミャンマーについて、その文化について見ていきましょう。

ミャンマーは東南アジアのインドシナ半島に位置し、隣国であるインドや中国の文化に大きな影響を受けています。さらに、タイ、ラオス、バングラディシュといった国々と隣接していることもあって、人口の7割を占めるビルマ族のほか、130を超えるさまざまな民族が住み、独自の文化を築いています。
1989年までは「ビルマ連邦」と呼ばれていたので、そちらの方が馴染みのある方も多いかもしれません。

ミャンマーは仏教国で、90パーセントが仏教徒だといわれていますが、キリスト教やイスラム教などさまざまな宗教についても信仰の自由が保障されています。東南アジアの中では比較的治安も良く、敬虔な仏教徒が多いということもあり、モラルが高い国として有名です。

ミャンマーといえば、伝統衣装の巻きスカート「ロンジ」が有名です。涼しくて日焼けを防ぐことができるだけでなく、見た目のかわいらしさからヨーロッパの観光客にとても人気があります。

もうひとつ、欠かせないのが日焼け止めの「タナカ」です。タナカって日本人のような響きを持っていてとてもユニークですね。このタナカを顔に塗った女性や子どもをミャンマーの街中でとてもよく見かけます。
タナカとは植物の名前で、観葉植物のゲッキツの仲間です。真夏になると気温が40度まで上がるミャンマー。日中は紫外線が強いため、このタナカを擦って水に溶かし、直接顔に塗ります。塗った後は清涼感があり、天然成分の日焼け止めとしての効果が期待できるそうです。タナカを塗った姿はボディペイントされたようで、ファッションとしてもワイルドに見える!?かもしれませんね。

一般的にミャンマー人は温厚でシャイな性格が特徴だといわれています。こういった印象が“日本人とよく似ている”といわれる所以かもしれません。でも人は千差万別。「温厚でシャイ=ミャンマー人はいい人」とは一概にいえませんよね。

ミャンマーでは、神様の教えを守っているお坊さんが最も尊敬されており、次いで親、先生(会社の上司も含めて)と、順に尊敬されています。
たとえばお酒の席であっても、くだけた態度で目上の人と接することは失礼とされています。日本の飲み会でありがちな無礼講は、もちろんミャンマーではありません。また会議などでも、目下の者が勝手に意見することは失礼だと思う傾向があるようです。こういった背景から、「ミャンマー企業はワンマン経営が多い」ともいわれています。

 

ここでご紹介したのはミャンマー文化のほんの一部分。最も大切なことは、固定観念にとらわれず、ミャンマーの人や文化と直接向き合って学ぶことです。日本とミャンマーは共通する部分も多いので、良い信頼関係を築けるはずです。